一口チョコみたいなはんこ?! ~ツゲの駒丈のお話~
上の写真、チョコレートに交じっていくつかのはんこが置いてあります。 これらは「稽古彫り」と呼ばれる、手彫りの技術を訓練するために彫る練習用の はんこです。使っている材料はツゲの木でできており、「駒丈(こまたけ)」、 略して「コマ」と呼ばれています。 はんこの技術を競うコンクールに出品する材料としてもよく使われます。
丸や四角、大きさもいろいろありますが、高さはすべて約23.5mmです。
なぜ「コマ」と呼ばれるのでしょうか? そして、なぜ大きさが違っても高さが一定なのでしょうか??
その秘密は、木でできた活字・木活字と同じ高さなんです。 その昔、特殊な文字など、活字屋さんにない文字を、 はんこ屋さんが彫っていたそうです。 コマとは活字のコマのことなんですね。
活字屋さんと、活字屋さんの注文を受けて、はんこを彫る技術で 活字を彫るはんこ屋さんの協力関係。 おもしろいですね。